導入事例
株式会社マネーフォワード
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日本を代表するバックオフィスSaaS企業のシステムリプレイス|月間1,000件以上の電子契約オペレーションと連携する帳票出力ソリューション
(左から)横断BizOps本部 BizOps部 部長 荒井 喬碩氏
横断BizOps本部 BizOps部 太田 和宏氏
「お金を前へ。人生をもっと前へ。」のミッションのもと、個人が人生をより豊かに、企業がビジネスをより加速させるための、「お金と向き合う」様々なサービスを展開する株式会社マネーフォワード。広く知られる個人向けの家計簿アプリから、企業向けには会計に始まり、人事管理や契約管理サービスなど幅広いサービスを提供している。同社の中で企業向けのバックオフィスSaaSを販売するマネーフォワードビジネスカンパニーでは、オプロの「帳票DX」を活用いただいている。次々と新しいサービスを生み出し数多くの顧客を抱える同社の中で、「帳票DX」がどのように貢献しているのかを横断BizOps本部の荒井氏と太田氏に伺った。
- 【課題】月間契約数は約1,000件 2年をかけたシステムリプレイスのプロジェクト
- 【選定】導入を決めた「豊富な連携実績」と「固定費のフラット化」
- 【運用・評価】シンプルなUIで改善提案も迅速に反映 Win・Mac双方に対応した環境で属人化も解消
- 【今後】バックオフィスSaaSを販売する会社として、日本一のバックオフィス環境を構築する
【課題】月間契約数は約1,000件 2年をかけたシステムリプレイスのプロジェクト
個人向けの家計簿アプリをはじめとして、企業向けのバックオフィスSaaSも幅広く展開するマネーフォワード。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」のミッションのもと、欠かすことのできない存在である「お金と向き合う」ことを基軸とした事業を手がけている。
「弊社の掲げるミッションが事業コンセプトそのものとなっています。ユーザーのお金にまつわる困りごとを解決して、個人であれば人生をより豊かに過ごせるよう、企業であれば安定的に事業を継続できるよう支援するサービスを展開しています。我々の所属するマネーフォワードビジネスカンパニーは、企業様向けにバックオフィス向けのSaaSサービスを展開、最初は会計ソフトからはじまり人事労務管理や電子契約サービス、直近ではビジネスカードなどのサービスも提供を開始しました。」(荒井氏)
同社の手がけるサービスを拝見すると、かなりの数のサービスを提供していることが分かる。
「現在28個以上のサービスを提供しており、多くのユーザーにご利用いただいています。会計事務所や社労士事務所など士業様から、一般企業では小規模から中堅規模以上幅広い業態業種のユーザーがいらっしゃいます。そのため、弊社内の体制としてもユーザーニーズに合わせたご支援ができるよう、それぞれの領域に細分化した部門にマーケティングやセールスなどの各職能を置いています。」(荒井氏)
サービス領域の数が多いということは、それだけ部門の数があるということだ。同社では、すべての部門の顧客情報を全社で共有できる管理体制にしている。
「部門が細分化していても、ユーザーから見たらマネーフォワードという一つの会社。例えば、弊社の人事労務サービスをご利用いただいていることを知らずに、会計のサービスを提案するなどは、あってはいけないことです。より専門的なサービスを提供するための個別最適化をしつつ、総合的な体験を損なわないような全体最適も並行して行っています。我々横断BizOps本部は、個別最適と全体最適のかじ取りを行い、両立する仕組み作りをしています。」(荒井氏)
そんな取り組みを行う同社が「帳票DX」の導入に至ったのにはどのような経緯があったのだろうか。プロジェクトを担当していた太田氏にお話しいただいた。
「従来、当社では他社の電子契約サービスを使っていたんですが、自社のプロダクト『マネ―フォワード クラウド契約』の開発に伴い、切り替えるということになったんです。その業務オペレーションを構築するプロジェクトを進めることになり、連携するツール選定をすることになったのが『帳票DX』の導入のきっかけです。」(太田氏)
SaaS企業としていち早く電子契約サービスを取り入れた同社だったが、その当時、自社プロダクトはまだ開発途上だったという。
「電子契約サービスは後発だったものの、ありがたいことにだんだんと弊社の『マネ―フォワード クラウド契約』をご利用いただく機会が増えてきたことで、ユーザーから他社の電子契約サービスを利用していることをご指摘いただくようになりました。社内でも、自信を持って販売している自社のサービスを利用したほうがいいとなり、いよいよ切り替えようということになりましたが、ボリューム的には月間約800~1,000件の申込書が発行されているので、業務を止めずにスムーズ移行するためには洗い出す事項が多く2年をかけたリプレイスとなりました。」(太田氏)
【選定】導入を決めた「豊富な連携実績」と「固定費のフラット化」
実は、他社プロダクトを使っていた時にも「帳票DX」の前身である「オプロアーツ」を活用くださっていた同社。荒井氏は導入の決め手となった点を次のように話す。
「『クラウド契約 for Salesforce』というプロダクトがありSalesforceと連携できるようにしているのですが、弊社の現オペレーションから移管するためにはSalesforce側の開発が必要だったんです。そこで、Salesforceの開発支援を手がけるインプリベンダーにお願いすることになったのですが、彼らが『帳票DX』との連携実績を持っていたというのが大きかったですね。加えて、月の出力枚数が無制限であることはコスト管理の点でとてもメリットを感じました。日々申込書の送付枚数が増えている弊社では、出力枚数に応じた課金体系だと無尽蔵にコストが増えてしまう可能性があったため、導入の決裁を取る後押しになりました。今やっていることはすべて未来のビジネス拡大に向けた投資です。帳票枚数無制限ということは、今後取引がどれだけ拡大しても費用が変わらないということ。これは企業にとって、すごいメリットではないかと思いますね。」(荒井氏)
【運用・評価】シンプルなUIで改善提案も迅速に反映 Win・Mac双方に対応した環境で属人化も解消
こうして2年かけてローンチしたシステム。「帳票DX」はどのように貢献しているのだろうか。
「設定がシンプルになって分かりやすくなった印象です。また、UIも直感的でわかりやすいですね。リリースした後も営業担当のメンバーから『ユーザーがもっと使いやすい仕様にしたい』、と改善提案があったんですが、そういったことも比較的手間をかけずに再現できる。こうした修正をタイムリーに反映していけることで、より良いものにどんどん近づけることができます。」(太田氏)
「もう一点、MacOSにも対応していることで総体的に触れる人が多くなったことも効率化につながっていると思いますね。弊社はMacユーザーが多いため、選定の時にもMacOSに対応していることはプラスになりました。これまでは改修などの作業もWindowsユーザーに属人化していたので、誰でも触ることができる環境になったことは大きな変化です。」(荒井氏)
さらに太田氏は保守運用を行う視点から、「エラーの検知がしやすくなった」と話す。
「『帳票DX』のアクションに出力履歴が残るため、どこでエラーが発生しているのかキャッチアップできるようになりました。具体的に誰のところでエラーが起きたのかも分かるので、直接席に出向けたりもしますし、どの工程のエラーなのかも切り分けがしやすくなっています。」(太田氏)
また、オプロのサポート体制も活用いただいているとのことで、その対応にもご満足いただいているとの嬉しいコメントをいただいた。
【今後】バックオフィスSaaSを販売する会社として、日本一のバックオフィス環境を構築する
最後に、今後の展望やオプロへの要望について伺った。
「今は申込書しか使えていないので、適用範囲を拡大したいですね。最終的には見積もりから請求書まで一気通貫で管理できる仕組みにしていければと思います。」(太田氏)
荒井氏からは総合的なバックオフィスSaaSを提供する同社ならではのご意見を伺えた。
「バックオフィスに関わる多様なSaaSを提供している立場として、我々のバックオフィス環境を、ユーザーに胸を張ってご紹介できる良いものにしていきたい。ユーザーに寄り添った提案をするためには、まず自分たちの改善からと考えています。その中で、特に見積もりから請求までの過程には、まだ課題を感じています。そのため、是非オプロの知見を提供していただけたらと思っています。」(荒井氏)
これからも新たなサービスを生み出しながら、自身も大きく成長していくであろうマネーフォワード社。そんな同社をパートナーとして支えられるよう、我々もより一層尽力しなければと感じる機会となった。